1994年の12月末、42歳の時に乳がんの手術を受け、左乳房切除後、お腹の脂肪から乳房再生手術を受けました。
その時の検査では、リンパや他に転移が認められないとのことで、抗がん剤や放射線治療は一切行いませんでした。
入院も1ヶ月足らずで終わり、元気に職場復帰したのですか、4年後の1998年1月、手術した個所から近い場所に小さなしこりか見つかり、その部分だけを切除する手術を受けることになりました。
2000年8月、今度は右胸の近いところに小さなしこりが見つかり、三度目の手術。初めて、抗がん剤を使いました。
この頃から骨スキャンで脊髄のところに黒い影が1箇所写るようになっていました。
私としては、なるべく抗がん剤は避けたかったのですか、脊髄に思い影があったため、1ヵ月に一度の割合で、6回受けることになりました。
1回目の投与で、全ての髪の毛が抜け、爪は真っ黒になり、皮膚には湿疹が頻繁にできるようになり、ちょっとした風の強い日などには、目の血管が切れ、よく充血しました。
2001年11月、今度は卵巣への転移を言われ、両方の卵巣の摘出手術を行いましたが、それと平行するように脊髄の方から背骨にかけて転移が広かっていたのです。
主治医の先生からは、「このまま治療しないと1年はもたないでしょう」と宣告され、卵巣の手術後、脊髄の放射線治療を開始しました。
かなり難しい場所で、もし照射がちょっとはずれた場合は、下半身麻痺になる恐れもあったのですか、背中の痛みも相当にひどくなっていたので、24日問ほとんど毎日通院し、治療を受けたのです。その放射線治療が終わると同時に2回目の抗がん剤治療が始まりました。
抗がん漢方薬のことを知ったのは丁度この頃です。主人が藁をもつかむ思いで本屋に立ち寄り、『医者はがんを治せない』という久禮文彦さんの本に出会ったのです。
一か八か試してみようと思い、抗がん漢方を1日に4本(1本10cc・現在の2本分)と、カプセルを毎食後1つずつ飲むことにしました。
驚いたことに、飲み始めてすぐに効果を感じ始めました。何といっても放射線治療を骨に一度に3箇所ずつ受けているにもかかわらず、疲れ・だるさ・吐き気を全く感じなくなったのです。
仕事をしながら放射線治療を24回も毎日続けることが出来たのも、漢方薬の服用のお蔭であることは疑いもありません。
その後、抗がん剤を投与し始めても髪が抜け落ちることがなくなりました。仕事をしている私にとって、髪の毛が抜けることは大変苦痛で、それだけでもとても幸せでした。
3ヵ月、半年・・・と続けるにつれ、体調もとても楽になり、以前にあった抗がん剤の副作用も全くなく、かえって健康な人よりも元気に見えると、周りから言われる程、元気に毎日過ごしています。
あれから1年ほど経ちましたが、骨の痛みも無くなり、検査でも、どこへも転移が見られず、とても嬉しく思っています。
主治医には漢方薬のことは話していませんが、1年経っても元気な私を見て、びっくりしている様子です。私と同じような病気の人に、こんなに素晴しい薬があることをこれからもどんどん教えてあげたいと思っています。
もしかしたら、このまま完治するのではないだろうかと思う程に、楽になりました。本当にありがとうございました。
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