2005年12月のこと。内視鏡検査の結果、胃下部にふくらみがあり、がんの疑いがあると細胞検査をしたところ、胃がんが発見されました。
その後、転院した病院で進行度や手術方法などが詳しく説明され、2006年1月に胃の3分の2と十二指腸の一部、胆嚢及び胃周辺のリンパ節(30箇所)の摘出と膵臓の表面を被っていたがん細胞の除去をしました。
手術後、主治医より「がん細胞は胃壁を貫通し膵臓表面に達していました。目で見える範囲のがん細胞は除去したが、見えないがん細胞は残っており、遠隔転移の可能性が大です。がん進行度はステージⅣで、転移があれば余命は1年です」と告げられました。もうこのまま退院できないのではないかと心配になりました。
2月に主治医より「今までの検査の結果、肺と心臓の近くに各1ヶ所肉腫があるが、悪性ではなく、サルコイドーシスです」と言われました。 また手術の時摘出したリンパ節30ヶ所を調査した結果、がんが転移していたのは1ヶ所のみでした。
2006年2月より遠隔転移を防ぐため、抗がん剤を投与して様子を見ることになりました(抗がん剤投与は1~3クールはタキソール、4~8クールはタキソールとTS-1でした)。
この頃に書店で見た『がんに効く抗がんサプリメント』という本の中で、阿部博幸先生が「がん細胞の増進を止めるには抗がん漢方がよい」と書かれていたのを偶然見つけ、抗がん還付と言うものがあることを知りました。
少しでも可能性を高めたいと思い、抗がん漢方薬の資料を持参し、併用したいと申し出ましたが承認されませんでした。
2006年8月(抗がん剤7クール終了時)にCT検査、エコー検査をした結果、肝臓の肝門付近にがん(1×3cm)が転移していることが判明しました。つまり、抗がん剤の効果はなかったことになります。
主治医から肝門付近は血管が集中しているため、切除も焼却もできないので抗がん剤で様子を見るしか方法はないと告げられました。余命1年が現実のものとなってしまったのです。
抗がん剤では効果がないことが分かっていたので、主治医には無断で抗がん漢方薬を服用(抗がん剤と併用)することにしました。
2006年11月(3ヶ月後)のCT検査では腫瘍に変化がなく進行が止まったことが判明し、希望が出てきました。その後の検査毎に腫瘍が薄く小さくなり順調に推移していました。
2007年9月で抗がん剤の投与を中止しました。体調が良かったので漢方薬も減量したのですが、2009年8月のCT検査の結果肝臓の腫瘍が大きく濃くなっていました。再発の可能性があるため、漢方薬を増量したところ、3ヶ月後の11月のCT検査では前回よりも小さく薄くなっていました。
2度も抗がん漢方の効果が確認できたことになります。2009年12月にPET-CT検査をした結果、肝臓、その他の臓器及び骨髄でのがん細胞は確認できなかったのです。
がんによる胃の痛みを感じてから4年でがんがなくなり、晴れ晴れとした気分です。
これも「抗がん漢方薬」のおかげと感謝しています。現在も漢方の服用継続中ですが、体調もよく、元気で生活をしています。 |