2010年の9月のこと、右胸にシコリを見つけました。
これまで乳がん検診を受けていましたので、乳がんとは思いませんでしたが、それでも心配で近くの病院で検査を受けたところ、肝線かリンパ節の炎症と言われました。
ところが、その後もシコリが増え、「もしや乳がんでは…」と思い、大阪大学医学部附属病院で検査をしたところ、やはり乳がんでした。
当初の治療方針では、手術後に抗がん剤治療を行う予定でしたが、リンパ節への転移が分かり、抗がん剤治療の後に手術ということになりました。
ただ、大阪大学医学部附属病院では何ヵ月も手術待ちとなるため、がん専門の彩都友紘会病院を紹介してもらい、転院しました。主治医の先生が大阪大学医学部附属病院から週1回来ていて、同じ医療が受けられたからです。
抗がん剤を開始してから間もなく、体がだるくなり、2週間を過ぎたあたりから髪の毛が抜けて、爪が変色したり、出血がありましたが、体調は良くて、自営の写真館の仕事を手伝いながら抗がん剤治療を続けることが出来ました。
主治医は抗がん剤がとても良く効いていると驚かれるほどで、私も抗がん剤がこれほど楽だとは思いませんでしたが、期待感はありました。
実は私は抗がん漢方薬を飲んでいたのです。抗がん剤の副作用が少なかったり、食欲もあり、体調が良かった理由は、この漢方薬のお蔭ではないかと私は思っています。
私が乳がんと診断された時、主人がインターネットでいろいろ調べて、抗がん漢方のことを知りました。インターネット上には信用できないものも多くありますが、「これは間違いない!」と感じ、サンプルと資料を送ってもらいました。
手術は先になり、抗がん剤治療だけということで、私が副作用の苦しみに耐えられるだろうかと主人は心配して、抗がん漢方薬をすぐに注文して飲むことをすすめてくれました。
飲み始めて10日後から抗がん剤治療が始まったのですが、髪の毛が抜けたり、爪の変色、出血などがあったにもかかわらず、体調は驚くほどよく、2センチほどのシコリが幾つかあったのですが、やわらかくなっていくのが分かりました。
抗がん剤のつらさが軽く、体調が良いのは、まさに漢方を飲み続けているおかげだと実感しました。
私の体調がとても良く、あまりにも状態が良いので、がんが消えているかもしれないとの主治医の見立てで、早めにMRIの検査を受けることになりました。
抗がん漢方薬を飲んでいることは主治医に伝え、了承を得ていましたので、抗がん剤との相性が良かったのかとも思われたのでしょう。
MRIの検査結果は、乳腺がん(5ヵ所)が全部消えて、リンパ節に1つだけ残っているとの結果でしたので、抗がん剤の最後の回は中止して、手術を早めることになったのです。正直言って、先生もこの効果に驚いていました。
手術は、右乳房全摘とリンパ郭清を行いました。手術の際の病理検査の結果、5つほどあった乳腺のガンは、全て消えている、リンパ節に1つ残っていたガンは、黒くカラカラになって、壊死していました。非常に良い結果で、再発のリスクも低いとのことでした。
手術の翌日から腕のリハビリを始めました。普通は腕がなかなか上がらないらしいですが、私は、先生方がびっくりするほどよく上がりました。
術後2週間が過ぎてから、また漢方薬を飲み始め、退院の日にもう仕事にも復帰しました。あまりの元気さに誰もがびっくりしています。
がんで苦しんでいる1人でも多くの方が、漢方薬によって、私のように救われることを心より願っています。 |